探究心を簡潔にまとめた

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ポケモン(第4世代)について②

第4世代(概要)

2006

3/23 「ポケモンレンジャー」発売

ダイヤモンド・パールのちょっと前に発売された外伝作品

劇場版前売券の特典で受信した特殊なミッションをクリアすると当ソフトを経由してダイヤモンド・パールマナフィを送ることができた

現在は通常プレイにおいてこのミッションを出すことは出来ない

 


9/28 「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」 発売

機種がDSに変わり出発した第4世代

前世代で物議を醸した互換切りはWスロットシステムにより解消され第3世代からポケモンを持ってくることが可能となった

Wi-Fi通信の導入でこれまでインターネットを使った通信機能はモバイルGBアダプタを使用しての交換とバトルタワーのデータをダウンロードする方式だけだったがDSにWi-Fiコネクションが搭載された事により対戦・交換が簡単にできるようになった

通信はともだちコードを交換することによってできるがコードも知らない誰かとの対戦は後に発売したバトルレボリューションでランダムバトルが可能となるまではCPU操作のバトルタワーを介してしかできなかったとは言え手軽に通信できるというメリットは非常に大きく通信による個人の募集.ユーザー主催の企画.大会等.対戦が盛んに行われるようになった

対戦中の通信切断や遅延行為なども見られ現在に至るまで大きな問題となっている

これまでタイプで固定だった物理.特殊が技ごとに個別に設定されポケモンの活用できる技の幅が広がったり逆に狭くなったりした

今まで特攻の低かったカイリキーやエビワラー等が攻撃依存に変わった3色パンチを使いこなせるようになった一方フーディンの3色パンチが弱体化したなど

ニューラをはじめ多くの物理型悪タイプのようにこれまで種族値とタイプ一致で使用出来る技の物理・特殊が噛み合わず日の目を見ることが無かったポケモン等も活躍の場が与えられた

高威力技の拡充(インファイト.きあいだま.フレアドライブ.リーフストームといった多少癖があるものの威力100を超える技が増えた)

いのちのたまやこだわり系アイテムと組み合わせることで従来では考えられないような突破力を持つポケモンが増え金銀で全盛期を誇っていた役割理論が更に大きく破綻する事になった

先制技が5タイプ+条件付で1タイプ増え必然的に使い手も増えた

ふいうちは条件付ながら威力80とメインに据えることも可能な威力

存在そのものがあくタイプを弱点とするエスパー.ゴースト.耐久の低いポケモンへの強い牽制となりそれ以外の先制技も後述のきあいのタスキを持った相手への対処を主な目的として人気が増した

こらきし等先制技を苦手とする戦法の需要はかなり落ち着いた

旧来の技で大きく強化された補助技では特にさいみんじゅつとちょうはつが挙げられる

さいみんじゅつは命中率が60→70へ上昇したことと使い手の増加.命中を上げるアイテムの登場により相手を眠らせる戦法が再び増加した

ちょうはつは相手の補助技を封じることができる技だが今作から先手で撃った場合は後攻の補助技を不発にする効果も追加された(発動時間も「そのターンと次のターン」から2~4ターンと増加した)

じゅうでんやたくわえるのように使用すると能力上昇の追加効果が加えられた技もある

新技では「発動ターンを含めた5ターン(実質4ターン)の間すばやさが低いポケモンから行動できる」トリックルームの登場が大きい

天候変更特性以外のポケモンでも「すばやさが低い方が有利」という状況の発生ですばやさ以外のステータスが優秀だったポケモンにスポットが当たるようになりトリックルームパーティー(略称トリパ)が誕生した(猛威はすさまじく1ターンの総行動数がシングルよりも多いダブルバトルで真価を発揮し実際にダブルバトルを採用した公式大会のポケモンリーグDP2007での優勝者は小学生以下リーグ.中学生以上リーグ共にトリックルームパーティー使いだった)

発動中は全員の回避率が低下し飛行タイプや特性「ふゆう」に地面技を当てることができるじゅうりょく

相手の相性によってダメージが変動するがきあいのタスキをつぶしたりできるステルスロック

相手の鋼または毒または飛行タイプ.或いは特性ふゆうまたはめんえきを持たないポケモンをどくかもうどく状態にするどくびし

じこさいせいと同じく最大HPの半分量回復するが発動したときに自分の飛行タイプを失うはねやすめ

これまでのシリーズも度々持ち物が追加されてきたがここに来てこれまで以上に効果の強力な対戦を意識した持ち物が多数登場し読みの必要性が大いに増した

天候が砂嵐の状態では岩ポケモンの特防が1.5倍になる仕様変更がなされ岩ポケモンの活躍の場が増えた

氷タイプ以外はダメージを受けるのみで大きなメリットがなかった霰状態にも吹雪が必中になる追加効果「アイスボディ」や「ゆきがくれ

更には天候変更特性の「ゆきふらし」の登場により霰パーティーを組むことが可能になった

「サンパワー」や「リーフガード」「うるおいボディ」など天候を利用した特性が増えており

これまで以上に多種多彩な天候パーティーが出現するようになった

レベル51以上のポケモンでもタワーなどに出す時は技や努力値はそのままにステータスが50レベル時のものに補正された上で出場が可能になりヒードランマグマストームなど50以上の高レベルで覚える技も使用可能となる他そもそも進化レベル上今まで参加不可能だったカイリューバンギラスも出場が叶った

ポケモンバトルレボリューションと違い50未満のポケモンのレベルを50に補正して使うことはできない

高威力技の増加や拘りアイテム等の登場で突破力が大幅に上昇しガブリアスボーマンダといった受けが困難なポケモンが多数現れたことで役割理論が成立し難くなり各ポケモンは「流し」程度の役割しか持てなくなった

受けることよりも高火力をぶつけることがより勝ち筋につながるようになり流し際に強力な攻撃を放ち相手のサイクルをいち早く崩す「ダメージレース」という概念が登場

鉢巻逆鱗でごり押ししたり交代読みで相手の弱点を突くなどいかに控え先を倒すかが重要視されるようになった

この概念を突き詰め(すぎ)かつ従来の役割理論を皮肉った「役割論理」という考え方が現れたのもこの頃からになる

 


12/14 「ポケモンバトルレボリューション」 発売

ポケモンXD」の続編

GCで展開された前2作とは違いシナリオがなくなり対戦に特化している

なみのりピカチュウ以外限定ポケモンも存在しないもののポケクーポンと呼ばれるゲーム内のお金によってレアアイテムを入手することができるようになった(但し回数制限あり)

GC版では粗があったキャラクターのポリゴンの精度が向上し更に「スタジアム金銀」ぶりに実況が復活した

バトルパス同士の対戦では相手側の技が丸見えとなる

マルチバトルが不可能

wi-fiランダムバトルのルールの使用ポケモンが全て無制限

 


2007

配布によるデオキシスダークライが配布

これにより前作のミュウを含めシェイミアルセウス以外のすべてのポケモンが入手可能になった

ダークライの解禁により凶悪な催眠技・ダークホールドーブルを介して対戦で蔓延する

この年の公式大会の全国優勝者は前述の通り中学生以上と中学生以下両方ともトリパ使い

ダブルにおけるトリパの強さが証明された

この頃にはyoutubeニコニコ動画等の動画共有サイトが広まりポケモン関連の動画も投稿され対戦動画も例外ではなくバトレボの対戦動画も大量に投稿される

Wi-Fi通信で通信の壁が縮まった中 「気軽に他人の対戦内容を見られる・参考に出来る」など対戦動画を楽しむ研究材料にできるという事は対戦においてもエンターテーメント的な意味でも非常に大きいものとなった

厨ポケ批判などの一部の視聴者の問題や対戦モラルの問題の表面化など新しい問題も生み出すことになった

今まではどちらかというと「対戦で勝ちたければ強いポケモンを使う」「ガチポケにはガチポケをぶつける」という風潮が強かったが一部のプレイヤーは研究を重ねガチポケに対する徹底的なメタを施しマイナー(好きなポケモン)で勝つことに挑戦するようになった

マイナーポケモン達が活躍するさまはエンターテイメント性を高めた対戦動画で数多く公開され大きな反響を呼んだ

「弱いポケモンでも調整次第で厨ポケを倒せるんだ!」と訴えたこれらの動画は視聴者を強く刺激し様々な調整振りやメタが研究される契機となった

同時に「あえてマイナーを使って厨ポケを狩る」ことにこだわるプレイヤーも数多く現れ過剰な厨ポケ叩きやマイナーポケモンを敗北の予防線とするいわゆる「マイナー厨」と呼ばれるプレイヤーを生み出す結果にも繋がってしまった

 


2008

3/20 「ポケモンレンジャー バトナージ」 発売

この作品もダイヤモンド・パールと連動があり

期間限定で配信されるスペシャルミッションによりマナフィダークライ・波動弾リオルがDPで入手できた

現在においては通常プレイでミッションを出すことは出来ない

 


3/25 「みんなのポケモン牧場」 配信開始

ポケモンファンが待ちに待った通称「DP版ポケモンボックス」の登場である

このソフトでのご褒美的ポケモンとしてフィオネと催眠術ミュウがある

フィオネマナフィを持っておらず友達がいない人は大いに助かっただろう

ミュウを配布以外で入手出来るのはこのタイトルだけ

XDを経由せずとも催眠術を覚えているナイスな仕様である

フィオネもミュウも受け取った後強制セーブされるので個体値厳選は出来ない点に注意

今作はポケモンとのコミュニケーションが主なので預けたポケモンは預けたソフトでしか引き取れない点にも注意

 


劇場版公開劇場でシェイミが配信

同時期にシェイミスカイフォルムやギラティナオリジンフォルム等既存ポケモンのフォルムチェンジした姿が存在することが明かされた

前売り券の配布でもらえるレジギガスはプラチナに連れて行くとレジ3匹に会えるという特典が発表される

 


イバンの実

前売券特典でもらえるレジギガスが持っていたのがここで初登場となるイバンの実

「ピンチのとき(HPが1/4以下のとき)に発動し行動順が早くなる」という効果があり「素早さは低いが大爆発を使える」等のポケモンを主として多くの需要を得る

最初のワールドチャンピオンシップが行われた

ジュニアリーグではアメリカ人が全国大会決勝と同じく砂トリパでシニアリーグでは先の全国チャンピオン=Lv1ドーブルが優勝

 


9/13 「ポケットモンスター プラチナ」 発売

ダイヤモンド・パール」のマイナーチェンジ

バトルの様子を録画・再生できる道具(新しくなったグローバルターミナルで送受信もできる)

以前はDS上で世界にバトルの様子を見せるにはビデオを買いバトルをしながら録画してwedサイトに公開するしかなかったがこのバトルレコーダーの登場で気軽に世界に公開できるようになりより気軽なバトルの研究が可能となった

げきりん.ダストシュート.こごえるかぜ.たねばくだんなど一気に教え技が増えた

3色パンチやこごえるかぜなどのエメラルド版限定だった教え技(の一部)が復活

エメラルド版を持ってない人も教え技を使えるようになりダイパの新特性・新タマゴ技と両立できるポケモンが増えた

催眠術の命中率が70から60に下げられた

「ねむり」「こんらん」の最低ターンが2から1に変更され短くなった

「アンコール」の最低ターンが2から3に変更され長くなった

天候が変わっている時においうちを使うとバグりそのためおいうち導入がバトルそのものをめちゃくちゃにしてしまう可能性が出てしまい導入がためらわれる事態になった

一部のポケモンの覚える技が変更された

ウツボットリーフブレード.ハッサムバレットパンチなどこれによって強化されたポケモンも多い

エメラルド版にあったバトルフロンティアが復活しダイパよりも気軽に本格的なバトルが楽しめるようになった

エメラルド版よりはブレーンに会いやすくなったなど難易度に手が加えられたがそれでもファクトリーを筆頭に鬼畜難易度なのは相変わらず

バトルタワーにはエメラルド版同様個体値に関する情報を提示するジャッジがいる

「エメループ」とはエメラルドループの略でポケットモンスターエメラルドで同じ個体値ポケモンが出てしまう厄介な現象だったのだが2008年11月末にある人がそのエメループを解析しソフトリセットから野生ポケモンと遭遇するタイミングで個体値が決定することが分かり同時に高個体値が手に入るタイミングが判明しネット上に広まり高個体値ポケモンが簡単に手に入れられるようになってしまった

有名なものとしては臆病最速めざパ地ラティオスがある

エメループの解明により交換でのレートは大きく崩壊

公式大会.対戦等に少なからぬ影響を与えることとなった

某スレではエメラルドのみならずプラチナでの乱数固定厳選の研究も進められた

 


2009

アルセウスの解禁

配信時のレベルは100

当時の仕様上レベル100になるとドーピング薬以外での努力値振りが不可能な為その点で大きな非難を浴びるが考察等で合計種族値720の凄まじさを見せ付ける

このアルセウスは後に発売されるHGSSに於いてシンオウ3竜を捕獲する為のキーポケモンとなる

 


9/12 「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」 発売

「パワーリスト」等のパワー系アイテムで対応した親の個体値を確実に遺伝出来る変わらずの石による性格固定が♂のポケモンの性格も遺伝出来る様になった

DPtからの爺前固定も勿論可能で孵化環境が更に改善され対戦用のポケモンを誕生させる事が容易となった

HGSSに新たなタマゴ技が追加された

今作にも継続登場したバトルフロンティアでもBPと引き換えに教え技を覚えてくれる人物がおり Ptで登場した教え技に加え新規の教え技を覚えられるようになった(けたぐりは次の年の禁止級伝説が解禁されたWCSで禁止級伝説の大半が重かったりユキノオー.バンギラス.メタグロス等の流行により高威力を期待できインファイトと違って耐久を維持できる等の理由でトップクラスの使用率となる格闘技になった)

 


ミュウ配布

ポケットモンスター 金・銀10周年記念に11/11~11/23ではHGSS限定でWi-Fiよりミュウが先行配布されることとなった

GTSには出せないものの初期Lvが5で性格も厳選可能である点に注目したい

HGSSにおいて教え技がさらに追加されたため対戦での活躍も期待できる

過去にも幾度とミュウは配布されていたがイベントや映画限定が多くハードルが高い傾向にあった

今回はWi-Fi環境さえ整っているor対応した店が近くにあれば1ソフト1匹限定とは言えより気軽に入手できたため 今まで以上にミュウの普及が進んだ

 


ラティ系配布

2009年11月27日から2010年1月11日の間HGではラティオス・SSではラティアスを呼び寄せる道具「なぞのすいしょう」が配布された

ミュウと同じでWi-Fi環境があれば家でも入手できる

シンボル系で登場するのでシンクロ厳選も可能

これによりラティ系の厳選が非常に楽になり準伝説使用可の対戦では高確率で出くわすようになる

ラティ系は倒してしまってもニビシティからでれば復活する

 


2010

3/6 「ポケモンレンジャー 光の軌跡」 発売

ポケモンレンジャーシリーズ3作目

例によって今作も本編作品と連動がありWi-Fi配信の特殊なミッションをクリアする事でマナフィデオキシスシェイミヒードランを本編作品に送ることができた

ヒードランは性格がれいせいに固定されているとは言えここでしか覚えないふんかを覚えており非常に有用で幾多の廃人がヒードラン目当てにこのソフトを購入した

ミッションを受け取っておりかつヒードランを未送信のROMを中古から探す行為は「ドランくじ」と呼ばれこれまた幾多の廃人がドランくじに挑み苦渋を舐めさせられたのであった

ミッションの配信期間が過ぎて数年と経ってしまった現在では噴火ヒードランに巡り合うのは至難の業と言ってもいいだろう

 


WCSでのルール変更

去年のWCSがメタグロスクレセリア等の決まったポケモンばかりが出ていてマンネリ化していた為か禁止級伝説を手持ちの中に2体まで入れられるというルール変更を決行しそれにより劇的に環境が変化した

GSルールという禁止伝説を使用できる対戦ルールとして後の世代にも親しまれ研究が進む中で有名な初手が数多く作られていった

主な有名な初手
カイオーガ&ルンパッパ(雨パと非雨パの両方が存在する)
ミュウツーユキノオー(必中となった吹雪を連打)
ホウオウ&ルンパッパ(ノオー.グロス.サルなどの非伝説に強いホウオウとオーガに強いルンパッパのコンビ)
ゴウカザルパルキア(パルキアの同族運ゲーを阻止するためのサルの組み合わせ)
ディアルガドーブル(トリパと非トリパの両方が存在し読みにくい)
クレセリアグラードン(クレセリアが手助けなどでサポートしグラードン地震を連発するトリパでもある)

 

絶対零度スイクン配布

この年の劇場版前売券の特典として配布されたのが通常では覚えないフレアドライブなどを覚えたエンテイ.はどうだんなどを覚えたライコウ.「ぜったいれいど」などを覚えたスイクンのいずれか1体(いずれも色違い)であった

性格のんき固定.色違い固定.プレシャスボール固定というデメリットがあるがラプラス以上の耐久の非常に強力な絶対零度持ちが登場するとして配信前から大きな話題になっていた

解禁後にはWCSで早速登場して全国優勝を果たすなど前評判に違わぬ大暴れ

配布ポケモンが直接大会に影響を与え環境にも大きく爪痕を残したのはこれが初のことであった